星空のムコウガワ

天体観測 写真 カメラ 花

蝦夷富士(羊蹄山)

3月27・28日に春休みをとって羊蹄山まで撮影に行ってきました。
星景写真を撮ろうと夜10時頃に出発し、予定していた何箇所かを周りましたが現地に行ってみると街頭や街明かりで期待していたより明るかったり、雪がまだ残っていて入ることができなかったりで予定通りに行きませんでした。

札幌の街中はほぼ雪が無い状態でしたが、中山峠を越えた喜茂別、京極、倶知安はまだ一面雪が残っていました。

羊蹄山と星のリフレクション1】

2023.03.28 3:32
canon 6D(HKIR)
Canon EF24-70mm F2.8 L Ⅱ
SS:15s x8
IS0:3200


羊蹄山と星のリフレクション2】

2023.03.28 3:36
canon 6D(HKIR)
Canon EF24-70mm F2.8 L Ⅱ
SS:15s x8
IS0:3200


羊蹄山と尻別岳】

canon 6D(HKIR)
Canon EF24-70mm F2.8 L Ⅱ
SS:15s x1
IS0:3200


羊蹄山蠍座

canon 6D(HKIR)
Canon EF24-70mm F2.8 L Ⅱ
SS:15s x1
IS0:3200


【ダイヤモンド蝦夷富士】


【さかさ蝦夷富士】


ニセコアンヌプリ


羊蹄山色々】



ソフトフィルター代用品のテスト撮影

星景写真の撮影で星を滲ませて強調するためにソフトフィルターを用いることがあります。
以前はLeeのソフトフィルターがありましたが、入手する前に販売停止してしまいました。そこでソフト効果のありそうな代用品を探さなければなりません。

レンズの前玉に付けるプロソフトンAは所有していますが、超広角レンズの前玉にソフトフィルターを用いると写野の端の方ではソフトフィルターの平面ガラスに対して斜めに入射するため、星像が楕円状に伸びてしまいます。
この影響を減らすために後ろ玉にソフトフィルターを付けると斜入の影響が減り星像の楕円状になるのを抑えることができます。

前回の記事の「かもめ星雲」を撮影中に自作したソフトフィルターの試し撮りをしました。以前に撮影した写真と比較してみましたが、結論から言うとプロソフトンAよりもソフト効果が強く失敗でした(*´-`)

使用した素材はプラスチックの透明カードケースで軽いエンボス加工がしてありましたのでそのままカットしてカメラレッズの後ろ玉側に貼り付けて撮影してみました。


【ソフトフィルター代用品】

Canon X9iノーマル機
TOKINA AT-X Pro DX 11-20 F2.8


【前玉 プロソフトンA】

Canon X7i HKIR
TOKINA AT-X Pro DX 11-20 F2.8


【フィルターなし】

Canon X7i HKIR
TOKINA AT-X Pro DX 11-20 F2.8


使用したカメラがノーマルのカメラと天体改造したカメラの違いがありホワイトバランスが違いますがソフト効果の比較には問題ないと思います。
今回のテストでは失敗だったので、また違った代用品を探そうと思います。


前回の記事の「かもめ星雲」はシリウスの少し左上辺りにありますが、一番上の写真のような光害の中での撮影でした。

かもめ星雲

冬眠から覚めました😊
前回の記事が昨年11月の月食なので4ヶ月ぶりの更新です。
今年は札幌の雪解けが例年より早く、家の周りの雪は全て解けました。いつもは4月頭頃に雪がなくなるので2週間ほど早い感じです。

今年は、2月のZTF彗星の撮影から始めたかったのですが、週末は天気のいいときが無くいつものごとく3月に冬眠明けになりました。

今回撮影したのは、おおいぬ座といっかくじゅう座の境界にある「かもめ星雲」です。この星雲の撮影は初めてです。割と有名な星雲なんですが、冬眠期間が撮りどきで冬の星雲はたくさんあるので天体写真5年目にして初めて撮影することができました。
札幌での南中高度が35°ほどで撮り時最終盤なので2時間弱の露光になりました。


【かもめ星雲】


2023.03.18 19:40〜
Willam optics GT81 Ⅳ
フラットナーレデューサ Flat6AⅢ
0.8倍(合成FL 384mm F4.8)
赤道儀:EQ6R
PHD2オートガイド D50mm FL200mmガイドスコープ QHYCCD QHY-5-ⅡM
Canon EOS 6D (HKIR )
ISO800 300秒x22(total 1時間50分)
ダーク 300秒X4枚
LEDフラット ISO 100 SS 1/20s x 20枚
フラットダーク 20枚
APTでディザリング
ステライメージ9 Photoshop

皆既月食

昨夜(11/8)は皆既月食月食でした,
同時に天王星の食も起こるというナカナカ珍しい月食でした。

寒くなってきたので家の中から200mmの望遠レンズで撮影しました。

まずは皆既になる前に見えたターコイズフリンジという現象です。コレは地球の周りの大気を通った光が月に映る現象で、大気の青い色が月に映っています。


ターコイズフリンジ】


【皆既中】

一番月が地球の影の中心付近にいる頃は雲がかかってしまい見ることができませんでした。


天王星の食】


200mmで月が小さくしか撮影できていないのでトリミングして拡大しています。
家の床が柔らかくてブレているのとピントが合っていなかったようです。

月の明るさが刻々と変わるので露出を合わせるのと月が地球の自転で動くのでナカナカ忙しかったです。

Sh2-240 レムナント

今回の作品は9月26日に撮影したものです。
一晩たっぷり撮影を楽しめたこの日のメインのターゲットです。
はじめての撮影で4時間くらいかけて撮影しましたが、途中1時間くらい薄雲の襲来があって3時間ほどの露出になりました。


この星雲はおうし座とぎょしゃ座の境界付近にあり「レムナント」や「スパゲッティ星雲」と呼ばれています。
超新星の残骸で太陽の恒星(太陽のように燃えている星)の一生を終える時に大爆発した残骸です。
とても淡い星雲でゴリゴリ炙り出しの画像処理を行ったので背景が荒れてしまいました。もっと露出をかけないとダメそうです。


他の方の作品を参考にしながら画像処理していますが、同じくらいの露出でもっと炙り出しているのを見ました。
その作例ではフィルターを用いているのが私の撮影との違いです。
それと微光星が多くてだいぶうるさい感じなので微光星をもっと抑えられる画像処理が必要です。もっと練習をしなくちゃ‥



【Sh2-240 レムナント】

2022. 09.26 24:05〜
Willam optics GT81 Ⅳ
フラットナーレデューサ Flat6AⅢ
0.8倍(合成FL 384mm F4.8)
赤道儀:EQ6R
PHD2オートガイド D50mm FL200mmガイドスコープ QHYCCD QHY-5-ⅡM
Canon EOS 6D (HKIR )
ISO1600 300秒x36(total 3時間)
ダーク 300秒X8枚
LEDフラット ISO 100 SS 1/20s x 20枚
フラットダーク 20枚
APTでディザリング
ステライメージ9 Photoshop



LPS-P2という古い光害カットフィルターしか持っておらず、最近は割と暗い所に行って撮影しているのでほとんど使っていません。天体改造の一眼レフカメラで撮影撮影していますが、参考にさせてもらった作例ではHEUIB-IIというフィルターを用いていたので導入しようか、それともマルチバンドパスのフィルターの方がいいのか検討中です。どんなのがいいのでしょうか?

M31 アンドロメダ銀河

9月24日に久々の天体撮影に行きましたが、12時間の外出に対して2時間の露出しか稼げず物足りない感じでした。
天気予報で26日の天気が良さそうだったので、急遽27日に休みを取って仕事のあとまた撮影に行ってきました( ´ ▽ ` )

この日の撮影しようと思ったものがまだ登ってきていなかったので、明るいものを撮ろうとと思いましたが何を撮ったらいいか思いつかず秋の定番のM31 アンドロメダ銀河を撮影しました。
なんか毎年撮っているような気がします
(о´∀`о)


【M31 アンドロメダ銀河】

2022. 09.26 20:40〜
Willam optics GT81 Ⅳ
フラットナーレデューサ Flat6AⅢ
0.8倍(合成FL 384mm F4.8)
赤道儀:EQ6R
PHD2オートガイド D50mm FL200mmガイドスコープ QHYCCD QHY-5-ⅡM
Canon EOS 6D (HKIR )
ISO1600 300秒x26(total 2時間10分)
ダーク 300秒X8枚
LEDフラット ISO 100 SS 1/20s x 20枚
フラットダーク 20枚
APTでディザリング
トリミングあり
ステライメージ9 Photoshop


アンドロメダ座カシオペア座辺り】

Canon X9i
Tokina AT-X 11-20 F2.8(11mm)
ISO. 3200
20s x8
プロソフトンA


この写真にもアンドロメダ銀河が小さく写っています。

この日は途中1時間くらい薄雲の通過がありましたが朝までほぼ快晴でたっぷり撮影を楽しめました(≧∀≦)

sh2-129 フライングバット星雲

9月24日(土)に撮影しました。
7月に撮影しに行って曇られてポウスで、その前に撮影できたのが6月25日なので3ヶ月ぶりの撮影でした。
寒冷前が通り過ぎた直後で家を出る時はまだ全曇りでしたが、現地に到着するとほぼ快晴でした^_^
現地近辺の新たな撮影地の下見をしたあと19時頃から準備して撮影開始しましたが1時間しないうちに雲が襲来🥹
久々の撮影なので2・3時間待機しました。

結局12時間くらい現地に居ましたが露出は2時間弱しか稼げませんでしたヽ(´o`;
でも、久々の撮影だったのと合間に星景を撮ったりできたので久しぶりに星の光を浴びて楽しめました。

改めて、今回撮影したのはケフェウス座にあるSh-129. フライングバット星雲です。
ガーネットスターとIC1396 の横で北極星の方を向いてガーネットスターが12時だとしたら11時側になります。


【Sh2-129 フライングバット星雲】


2022. 09.24 19:54〜
Willam optics GT81 Ⅳ
フラットナーレデューサ Flat6AⅢ
0.8倍(合成FL 384mm F4.8)
赤道儀:EQ6R
PHD2オートガイド D50mm FL200mmガイドスコープ QHYCCD QHY-5-ⅡM
Canon EOS 6D (HKIR )
ISO1600 300秒x22(total 1時間50分)
ダーク 300秒X16枚(去年の使い回し)
LEDフラット ISO 100 SS 1/30s x 20枚
フラットダーク 20枚
APTでディザリング
フィルター無し
ステライメージ9 Photoshop


この星雲の中に青い大王イカのような星雲があるそうなのですが、私の装備では映りません。
フィルターを使うと写ります。
他の方の作品を参照して見てださい。