星空のムコウガワ

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レデューサーのバックフォーカス

 

 

 

少し前にレデューサーの適正なバックフォーカスがある事を知りました。Meadeの0.62xレデューサーのバックフォーカスが105mmだそうです。今までは良くわからずレデューサー→フリップミラー→ヘリコイド→回転装置→カメラマウント→カメラでバックフォーカス150mmとかで使っていました。

 

下の写真が修正後の組み合わせです。ヘリコイドが入ってるので105mm前後に変化しますがとりあえず改善されるでしょう。

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ちなみに惑星等の拡大撮影撮影の構成も上げておきます。

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札幌はお盆から2週間、全く星空にならず欲求不満です。

やっと今夜は月は夜半に出てきますが晴れそうで楽しみです。

天気も悪いし運も悪い

 

 

 

今年のお盆は雨ばかりで、8月だというのに日中でも最高気温が20度に届かない日もありました。とても寒いお盆でした。黒岳では観測史上最も早く雪が降ったそうです。

17日には夜天気が良くなり、田舎の実家で天の川を久しぶりに見る事が出来ました。

望遠鏡も持って行って両親、姉、甥っ子に星空の観望会をしましたが、夏服であまりの寒さだったので写真は撮りませんでした。

 

実家で生まれた猫の赤ちゃんがいてとてもかわいいです。

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車の荷台に衣類や望遠鏡など詰め込んで取り出す時、何かに引っ掛かりバーティノフマスクを割ってしまいました。

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もろいので、アクリル製のを使ってる人は気をつけてください( ・∇・)

 

 

お盆過ぎからも天気は良くなく、なんとか望遠鏡を出せたのは2回だけです。

ガイドのテストをしました。18日はまあまあの結果でしたが、300km車で走った後だったので早々に片付けました。19日目は夜露でビッショリになり評価できませんでした。ガイドも途中で接続が切れて回復できませんでした。断線?もう少し継続です。

 

おまけに赤道儀ウエッジの微動ネジもノブが滑ってしまいました。

 

台風も2つ来てるようで、しばらく天気が悪そうです。

 

 

 

PHD2のテスト5[問題ついに解決か?]

 

これまでPHD2のテストを始めてから1カ月ちょっと、なかなか満足の行く結果になりませんでした。

 

何に納得できなかったかと言うと。DEC方向に比べてRA方向が収束しません。

agr.hys.Mn mo.色々なパターンで試しても収束しません。

ドラフトで極軸をどんなに合わせても、DECは収束しますがRAが収束しません。おかげでドラフト法はすっかり慣れました^_^

望遠鏡の架台をしっかり設定し直しても収束しません。

 

ネットで似たようなな問題を抱えている人がいないかPHD2でググってもナカナカ見つかりません。

 

DECのRMSはいい時で0.2代中程。でもRAは良くて0.4で1.5〜2倍くらいの大きさで、ターゲットで星像が横長になるのが納得できませんでした。

PHD2を使っている方々のRMSはDEC.RAともRが0.25くらいまで良くなっていました。

 

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※下記の経験は当方のMeade LX90での経験です。販売店で聞いてみると、通常は0.5でいいそそうです。LX90は経緯台を傾けて赤道儀化したもので、ドイツ式とは違うかもしれません。のちに載せ替えたEQ6R赤道儀ではガイドスピードは0.5で上手く行ってます。

 

 

『何故だ、何故ウチの LX90は0.4までしか良くならないんだ』

もしかしたら LX90の限界か?とも何度も思いました。

 

そしてある時、あるパラメータの上をマウスのカーソールが通った時、チラッと説明書きが

❓❓

❓❓❓

ハっ、もしかして

⁉️

⁉️⁉️

⁉️⁉️⁉️

これかっ

‼️‼️‼️

これなのか

‼️‼️‼️‼️‼️

 

 

今日はもう遅い、明日も仕事だ(*´-`)

寝なくちゃ。

撤収撤収。

 

つづく…

zzzzzz

zzzzzzzzzz

zzzzzzzzzzzzz

zzzzzzzzzzzzzzzzz

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

 

 

 

で、翌日曇りがちで風が強い中強行テスト。何が間違えていたかと言うと…

 

QHY5L-Ⅱが届いた日に早速、付属の日本語マニュアルを見ながらガイドカメラの設定、マウントの設定、ダークライブラリーの取得をしたのですが、この時のマニュアルです。

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オートガイドは全くの初めてでガイドスピードが何の事だかよく分からず、マニュアルの通り『0.5 *通常のデフォルト』とあるのをそのまま入力してずっとテストしてました(;´Д`A

キャリブレーションも18ステップでいい感じでした。

 

たまたまマウスのカーソールがこの項目の上を通った時、チラッと『対恒星時』というのが見えました。

確か LX90は1.0倍だよなぁと思い、これか‼️と思いました。

 

 

 

 

という事で、風が強い中テストしました。風が強く、ガイドアシスタントで0.25-0.3にしなさいとなっていたので、そのようにしました。6″ほど暴れていましたが、風が収まっている間の結果が下の通りです。

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RMSエラー

RA0.36 DEC0.21でRAの方が大きいのですが、テスト条件が悪い中RAが0.3代に乗りました(๑˃̵ᴗ˂̵)

ターゲットの星像もいい感じです。

 

でも何故ガイドスピードのデフォルトが0.5なんでしょう?

対恒星時0.5でできる赤道儀だと、押す方向の修正だけでRA方向のバックラッシュを無くせるからでしょうか?

 

ガイドスピード0.5の時はキャリブレーションステップ1100msで18ステップでしたが、1.0にすると計算値は1100msのままで36ステップだったので550msに下げて18ステップにしました。

 

条件の悪い中のテストだったのでもう一度検証する必要があるありますが光明が見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LX90 オーディオスターの設定の見直し

 

 

 

オートガイドでの追尾補正が今ひとつの状態です。日々のシーイングにも寄るところがあるのは理解できましたが、PHD2のパラメータも試行錯誤してもまだ納得行く状態になっていません。

 

他に上手く行かない原因を考えると。今までのPHD2でのキャリブレーションのグラフで西に戻る時、他の方たちのグラフよりだいぶ戻り過ぎています。また、DECのバックラッシュが大きく過ぎるような気がします。そこで架台の設定を一から見直してみます。

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 LX90の日本語説明書では架台のトレーニングの仕方と簡単なオートスターの使い方、アライメント、導入くらいしか書いてありません。眼視で使う分にはそれで充分ですが、長時間の露出ではもっと正確に設定しなくてはならないと思います。

日本語の説明書にはそれぞれの設定の意味、設定法の記載が無いので海外の望遠鏡関連の掲示板サイトCloudy Nightで情報を集めました。

 

まずオートスター(オーディオスター)の設定の項目。

 

Set up(設定)

1.Alain(アライメント)

  • Easy
  • One Star
  • Two Star

2.Date(日付)

3.Time(時間)

4.Daylight Saving(サマータイムの有無)

5.Target(ターゲット)

  • Terrestrial (地上物)
  • Astronomical(天体)

6.Telescope(望遠鏡)

  • Telescope Model
  •  Az/Ra Ratio(方位比)
  • Alt/Dec Ratio(高度比)
  • Mount(赤道儀or経緯台)
  • Focal Length(焦点距離)
  • Germ.Mnt.Adj  ❓
  • Az/RA Percent(方位%)
  • Alt/Dec Percent(高度%)
  • Smart Drive(PEC機能)
  • Train Drive(トレーニング)
  • Tracking Rate(追尾)

          Sidereal(恒星時)

          Lunar(月の追尾)

          Custom

  • Reverse L/R(左右反転)
  • Reverse UP/DOWN(上下反転)
  • Quite Sleu (静音モード)
  • Max.Elevation (上限高度)
  • Min.AOS(下限高度)
  • Calibrate Motor(モーター校正)
  • Height Precision(高精度)

7.Site  観測地

8.Owner Info

9.Clone

10.Download

11.Statistics 

        97.6 Char.Free

        Version A4S1

        Motor Ver.25

12.Reset

 

6番telescopeが架台の設定になります。

〈Calibrate Motor(モーター校正)〉

enterを押すと、自動で望遠鏡を上下左右に動かし、数秒で終わります。

 

〈Train Driveトレーニング〉

Train Drive (トレーニング)をします(その前に、追尾を止めるため5.ターゲットをTerrestrial[地上物]にする必要があります)。最近十字アイピースを入手したので、バローレンズを使って高倍率で正確に行いました。

望遠鏡が自動で右に動くので、手動で中心に戻しenterを押します。

同様に、左、上、下を繰り返します。

 

〈Az/RA Percent(方位%)〉
〈Alt/Dec Percent(高度%)〉

これはバックラッシュに関連しているようです。ハンドボックスの上下左右の反応速度の設定です。わたしの持っているハンドボックスの初期値は

  • オートスター   両軸とも1%
  • オーディオスター  両軸とも10%

でした。スピード1でハンドボックスで左右に繰り返し動かして、アイピースで目標物を見ながら反応速度を確かめます。

大きく50%とかに設定して左右に動かすと、折り返したところでピョコンと動きます。これは設定値が大き過ぎます。ピョコタン現象が起こる直前ギリギリのところがベストな値だと思います。

 

〈Az/Ra Ratio(方位比)〉
〈Alt/Dec Ratio(高度比)〉

これは地上物をアイピースの中心に入れ各軸を360度回転させテストし設定するらしいです。

基本的にはイジルナ❗️と英語の説明書には書いてあります。(初期値は LX90の場合RA: -0.275075 DEC: +0.275075)

 

〈Height Precision(高精度)〉

暗い天体を導入するとき一度近くの明るい星をアイピースの中心に合わせ、次に目的の天体を導入するモード

 

〈Smart Drive(PEC機能)〉

高倍率のレチクルでピリオディクモーションを手動で校正し覚えさせる機能。電源を切ると同期が切れるので、毎回やり直しらしい…

 

 

今回〈Calibrate Motor(モーター校正)〉〈Train Driveトレーニング〉〈Az/Ra Ratio(方位比)〉〈Alt/Dec Ratio(高度比)〉を調整してみました。その後PHD2でガイドの精度を確かめてみましたが、若干よくなったような気がしますがまだ納得行くガイド精度になっていません。

まだまだ悪戦苦闘が続きます。

 

調整後

 

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画像を処理してみました。

今週撮影してみたM57とM13をキャノンDigtal Photo Professionalと初代EOSKiss Digtalに付いてきたPhotoshop Elemenrs2.0で画家を適当に処理してみました。

画家処理はほとんど経験が無いのでこれから勉強していきたいと思います。

ステライメージを早く購入したいです。

 

出すのも恥ずかしい写真ですが、自分の上達の記録として…

 

7月27日

 

[M57 亜鈴星雲]

撮って出し画像

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2018.7.27

LX90-20 FL2000mm

canon EOSKiss X9i

ISO 800.  露出300秒

PHD2ガイド

自宅バルコニー

 

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端にゴミがありました。あとフラットフレームもダークフレームもまだ撮影していませんがPhotoshop Elementでなんちゃってフラット補正しました。上手くできていません(´Д` )星雲の周りが赤くなってしましました。

 

 

[M13 球状星団球状星団

撮って出し画像

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2018.7.28

LX90-20  0.62xレデューサー

FL1260mm

canon EOSKiss X9i

ISO 800.  露出300秒

PHD2ガイド

自宅バルコニー

 

コンポジットも手持ちのソフトでは面倒なので、1枚の画像で処理しました。

徐々に慣れればと思います。

 

ピリオディックモーションの計算

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星の軌跡がsinカーブと言うよりノコギリの刃のような形状をしています。もっと伸びるように撮影すればよかったと思います。

この画像からだと短時間で端から端まで移動しているようにも見えますし、時間軸が−に動くような不可解な軌跡に見えます。RA軸とDEC軸の直交の精度の問題か?でもそれだと周期は24時間になるはず…

 

とりあえず、理想的sinカーブだったとして計算します。

二重星アルビレオの離隔が34.5″で上図の計測より

 

50:45=34.5:x

 x=31.05″

 

ピリオディックモーションはX=±15.5″とします。

 

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[平均移動速度の計算]

 

1周期でのyの移動量(ピリオディックモーションのふれ幅)は

0→y→0→−y→0と移動するので、4yで表される。

Y軸の平均移動速度は

F=4X/T       (Tは周期561秒)

  =4x15.5÷561

  =0.1105″/secになります。

 

[最大移動速度]

時間tの時のふれ幅の式は

y=Xsin(ωt)

ω=2π/T(角周波数)

移動速度は微分して

y'=X・ωcos(ωt)

  =15.5 x2 π÷561 x  cos(ωt)

速度が最大になるのはtが0の時( cosωt=1)の時なので

y'=15.5 x 2 x 3.14 ÷ 561 x 1

  =0.174″/secになります。

 

先に書いたように星の軌跡から短時間により大きく移動している可能性もありますので、再度撮影してテストした方がいいかもしれません。

気が向いたらテストします。

 

計算で面白くなくてすいません。また、間違えがあれば教えて頂けると嬉しいですm(._.)m

 

 

 LX90の参考海外サイト

www.users.on.net/~pbl/art_pec_training.htm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

ピリオディックモーションの検討

 

 

 

 

札幌は先週はほぼ毎晩晴天でした。満月期なのでPHD2の練習、バーティノフマスクでピント合わせの練習、ステラナビゲーターでの導入•位置の微調整の練習、撮影の練習をしました。

 

 

まずはPHD2の練習ですが、晴天にも関わらずRMS ErrorがRA0.45前後で安定しませんでした。札幌の天文ショップにヘリコイドの修理に行った時、店主さんと少しお話ししたら札幌のシンチレーションは2〜4″程度で昨夜は更に悪かったと教えいただきました。あと、ネット情報では天気が良いと上空の風が強いのでシンチレーションは悪くなる傾向で悪い時は10〜20″に達する事もあるそうです。

 

 

オートガイドの精度はその日のシーイング、風によって大分左右されるものだと理解できました。

 

シーイングはどうにもできませんが、機器の方でのガイドガイド精度はどうなのか?という事で、ピリオディックモーションエラーがどの程度あるのか調べてみました。

アルビレオ二重星を撮影しました。

2000mm

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アルビレオの離隔は約34.5″

30分でガイドを切って露出しました。

(15分x2インターバル5秒)

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振幅は30″ほどありそうです。約±15″になります。(チョー目見当)

海外のサイトでも30″ほどの幅があるとあったので、似たような値でした。

 

タカハシの赤道儀は±4″らしいので4倍ほど精度が良くないです。

 

LX90とLX200

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ふれ幅30″として、ざっと計算して移動平均速度は0.107″/sec。最大速度0.168″/secなのでピリオディックモーションエラーの分は充分ガイドの補正ができるのかなぁーと思います。(詳しい計算は次の記事で)

以前のガイドエラー許容値の計算では1.8″〜2.0″程度だったので、LX90でのノータッチガイド撮影は20秒露出が限界でしょうか。

 

オートガイドで5分露出で撮影するとやはりRAに流れます。

〈M13〉

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LX90  0.62xレデューサー

合成焦点距離1260mm

Canon X9i

QHYCCD QHY-5-ⅡMガイドカメラ

200mmガイド鏡

300秒露出 ISO800

 

 

なぜなんだろう?やはりRA方向に流れてあるような。もう少し試行錯誤が必要そう(´Д` )

 

 

バーティノフマスクでのピント合わせは明るい1等星でやると回折像が大きく調整しやすいです。

ベガで合わせた時は綺麗な回折像が見れました。

 

ステラナビゲーターでの導入の練習は最初はどちらに動かせば良いのか分からず手こずりましたが何となくわかってきました。