星空のムコウガワ

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LX90 オーディオスターの設定の見直し

 

 

 

オートガイドでの追尾補正が今ひとつの状態です。日々のシーイングにも寄るところがあるのは理解できましたが、PHD2のパラメータも試行錯誤してもまだ納得行く状態になっていません。

 

他に上手く行かない原因を考えると。今までのPHD2でのキャリブレーションのグラフで西に戻る時、他の方たちのグラフよりだいぶ戻り過ぎています。また、DECのバックラッシュが大きく過ぎるような気がします。そこで架台の設定を一から見直してみます。

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 LX90の日本語説明書では架台のトレーニングの仕方と簡単なオートスターの使い方、アライメント、導入くらいしか書いてありません。眼視で使う分にはそれで充分ですが、長時間の露出ではもっと正確に設定しなくてはならないと思います。

日本語の説明書にはそれぞれの設定の意味、設定法の記載が無いので海外の望遠鏡関連の掲示板サイトCloudy Nightで情報を集めました。

 

まずオートスター(オーディオスター)の設定の項目。

 

Set up(設定)

1.Alain(アライメント)

  • Easy
  • One Star
  • Two Star

2.Date(日付)

3.Time(時間)

4.Daylight Saving(サマータイムの有無)

5.Target(ターゲット)

  • Terrestrial (地上物)
  • Astronomical(天体)

6.Telescope(望遠鏡)

  • Telescope Model
  •  Az/Ra Ratio(方位比)
  • Alt/Dec Ratio(高度比)
  • Mount(赤道儀or経緯台)
  • Focal Length(焦点距離)
  • Germ.Mnt.Adj  ❓
  • Az/RA Percent(方位%)
  • Alt/Dec Percent(高度%)
  • Smart Drive(PEC機能)
  • Train Drive(トレーニング)
  • Tracking Rate(追尾)

          Sidereal(恒星時)

          Lunar(月の追尾)

          Custom

  • Reverse L/R(左右反転)
  • Reverse UP/DOWN(上下反転)
  • Quite Sleu (静音モード)
  • Max.Elevation (上限高度)
  • Min.AOS(下限高度)
  • Calibrate Motor(モーター校正)
  • Height Precision(高精度)

7.Site  観測地

8.Owner Info

9.Clone

10.Download

11.Statistics 

        97.6 Char.Free

        Version A4S1

        Motor Ver.25

12.Reset

 

6番telescopeが架台の設定になります。

〈Calibrate Motor(モーター校正)〉

enterを押すと、自動で望遠鏡を上下左右に動かし、数秒で終わります。

 

〈Train Driveトレーニング〉

Train Drive (トレーニング)をします(その前に、追尾を止めるため5.ターゲットをTerrestrial[地上物]にする必要があります)。最近十字アイピースを入手したので、バローレンズを使って高倍率で正確に行いました。

望遠鏡が自動で右に動くので、手動で中心に戻しenterを押します。

同様に、左、上、下を繰り返します。

 

〈Az/RA Percent(方位%)〉
〈Alt/Dec Percent(高度%)〉

これはバックラッシュに関連しているようです。ハンドボックスの上下左右の反応速度の設定です。わたしの持っているハンドボックスの初期値は

  • オートスター   両軸とも1%
  • オーディオスター  両軸とも10%

でした。スピード1でハンドボックスで左右に繰り返し動かして、アイピースで目標物を見ながら反応速度を確かめます。

大きく50%とかに設定して左右に動かすと、折り返したところでピョコンと動きます。これは設定値が大き過ぎます。ピョコタン現象が起こる直前ギリギリのところがベストな値だと思います。

 

〈Az/Ra Ratio(方位比)〉
〈Alt/Dec Ratio(高度比)〉

これは地上物をアイピースの中心に入れ各軸を360度回転させテストし設定するらしいです。

基本的にはイジルナ❗️と英語の説明書には書いてあります。(初期値は LX90の場合RA: -0.275075 DEC: +0.275075)

 

〈Height Precision(高精度)〉

暗い天体を導入するとき一度近くの明るい星をアイピースの中心に合わせ、次に目的の天体を導入するモード

 

〈Smart Drive(PEC機能)〉

高倍率のレチクルでピリオディクモーションを手動で校正し覚えさせる機能。電源を切ると同期が切れるので、毎回やり直しらしい…

 

 

今回〈Calibrate Motor(モーター校正)〉〈Train Driveトレーニング〉〈Az/Ra Ratio(方位比)〉〈Alt/Dec Ratio(高度比)〉を調整してみました。その後PHD2でガイドの精度を確かめてみましたが、若干よくなったような気がしますがまだ納得行くガイド精度になっていません。

まだまだ悪戦苦闘が続きます。

 

調整後

 

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