星空のムコウガワ

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ピリオディックモーションの検討

 

 

 

 

札幌は先週はほぼ毎晩晴天でした。満月期なのでPHD2の練習、バーティノフマスクでピント合わせの練習、ステラナビゲーターでの導入•位置の微調整の練習、撮影の練習をしました。

 

 

まずはPHD2の練習ですが、晴天にも関わらずRMS ErrorがRA0.45前後で安定しませんでした。札幌の天文ショップにヘリコイドの修理に行った時、店主さんと少しお話ししたら札幌のシンチレーションは2〜4″程度で昨夜は更に悪かったと教えいただきました。あと、ネット情報では天気が良いと上空の風が強いのでシンチレーションは悪くなる傾向で悪い時は10〜20″に達する事もあるそうです。

 

 

オートガイドの精度はその日のシーイング、風によって大分左右されるものだと理解できました。

 

シーイングはどうにもできませんが、機器の方でのガイドガイド精度はどうなのか?という事で、ピリオディックモーションエラーがどの程度あるのか調べてみました。

アルビレオ二重星を撮影しました。

2000mm

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アルビレオの離隔は約34.5″

30分でガイドを切って露出しました。

(15分x2インターバル5秒)

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振幅は30″ほどありそうです。約±15″になります。(チョー目見当)

海外のサイトでも30″ほどの幅があるとあったので、似たような値でした。

 

タカハシの赤道儀は±4″らしいので4倍ほど精度が良くないです。

 

LX90とLX200

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ふれ幅30″として、ざっと計算して移動平均速度は0.107″/sec。最大速度0.168″/secなのでピリオディックモーションエラーの分は充分ガイドの補正ができるのかなぁーと思います。(詳しい計算は次の記事で)

以前のガイドエラー許容値の計算では1.8″〜2.0″程度だったので、LX90でのノータッチガイド撮影は20秒露出が限界でしょうか。

 

オートガイドで5分露出で撮影するとやはりRAに流れます。

〈M13〉

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LX90  0.62xレデューサー

合成焦点距離1260mm

Canon X9i

QHYCCD QHY-5-ⅡMガイドカメラ

200mmガイド鏡

300秒露出 ISO800

 

 

なぜなんだろう?やはりRA方向に流れてあるような。もう少し試行錯誤が必要そう(´Д` )

 

 

バーティノフマスクでのピント合わせは明るい1等星でやると回折像が大きく調整しやすいです。

ベガで合わせた時は綺麗な回折像が見れました。

 

ステラナビゲーターでの導入の練習は最初はどちらに動かせば良いのか分からず手こずりましたが何となくわかってきました。