フルサイズとAPS-Cの比較
【天の川】
この写真は5月14日に所有してしるAPS-Cのノーマル機 Canon EOS X9iで撮影しました。超広角レンズに前玉に装着するプロソフトンだと外側の輝星が楕円になりますねー。後ろ側に薄いLeeフィルターの方がいいんでしょうが、付け方を考えないと‥‥
ここは南方向には光害がありますが南以外は素晴らしい星空です。
北海道は緯度が高い為、さそり座の高度は上がらずさそり座の全景を見れて南に光害の無いところは札幌近郊ではなかなかありません(*´ー`*)
次の軍拡としてフルサイズを考えていていました。ビンボーな私は最新の機種を買える身分ではありません(*´Д`*)
そこで、天体写真用の機種として天文雑誌の投稿写真でも今でも良く使われており信頼性の高いCanon EOS 6D の程度のいい中古を入手しました。
フルサイズ用のレンズは持っておりません。この間入手したトキナーATX11-20DXはAPS-C用の超広角ズームですが、ズーム側でフルサイズで無理矢理使えるとネット情報で見たのでどんな感じかテストしてみました。
11mmでは周囲が大きくケラレます。
16mmでは少しケラレがあります。
18〜20mmではケラレは無くなり、フルサイズでなんとか使うことができます。
フルサイズは、APS-Cのセンサーサイズ機と比べて画像に於いて
①写野が2倍程(焦点距離で1.6倍)広い
②ボケ量が大きい
③ノイズが少ない
と言うのはネット情報で知ってはいました。天体写真を撮る上で①の写野が広がるのも重要ですが1番興味があったのは③のノイズの少なさです。
実際、どれくらいノイズが少なくなるのかテストしてみました。
[撮影条件]
X9i 6D 共通
レンズ:TOKINA. AT-X pro11-20DX
F値:2.8
シャッタースピード:20s
ISO:3200
ホワイトバランス:白色蛍光灯
ピクチャースタイル:オート
ダーク減算、フラット補正無し
プロソフトンA使用
焦点距離
X9i:11mm
6D:18mm
[撮って出しJPEG]
画素数の違いで表示の大きさが若干違いますが、小さい画像だとほとんど同じように見えますね。
[200%表示]
6Dのノイズの少なさが分かります。
上の画像は1つ前の200%表示の間にX9Iで撮影したものを11枚コンポジットしたものを置いてみました(中途半端(´∀`*))
X9iで11枚コンポジットしたものより6D 1枚撮りの方がノイズが少ないです。
ここまで違うものなのかと体感しました。
次にこれもノイズの差の一つだと思いますが、「フルサイズの方が高感度耐性が高い」と言う事についてテストしました。
左がX9iで右が6Dの撮ったままの状態です。
前景は両方共ほぼ真っ黒ですが、シャドウ部を持ち上げて前景が見えるようにしてみました。
【6D】
【X9i】
シャドウ部を持ち上げるということは、暗い部分だけ感度を上げていると言う事だと思います。6Dの画像は前景の葉っぱのディテールか表現できていますがX9iの方は葉っぱの形がほとんどわかりません。
これが高感度耐性が高いということなのだと思いました。
6DはハヤタカメラさんにHKIR改造のため送りました。戻ってきたら星雲、星団の撮影に使うのが楽しみです。
今まで天体撮影のメイン機だったX 7i HKIRは今後天体撮影の間に星景写真を撮って見ようと思っていましたが、1枚撮りでの星景写真は厳しそうです。
APS-C機で星景写真を作る方法として前景に露出をわせたものと星空に露出を合わせたものを合成したら星景っぽくなるのかなぁと思いますが、インチキになるんでしょうか?