EQ6Rのピリオディックモーションエラーの測定
北海道は5月にしては気温が高く25~27日はとても暑かったです。27日は札幌で33℃、オホーツク海側のサロマ町では39℃まで上がりました。北海道で5月に30℃越えは初だそうです。
今日は最高気温23℃で過ごしやすいです。
25日は月も夜中頃まで出てこないし、天気が良かったので望遠鏡を出しました。
気温も高く、風も少し強かったです。アライメントで望遠鏡をのぞくとアルクトゥルスがギラギラゆらいでいて気流がとても悪かったです。月が出てから見ると月が燃えているようでした。
シンチレーションも酷いので撮影しても無駄そうなので、せっかくセッティングもしたことだしピリオディックモーションエラーを測定しました。
【方法】
EQ6Rの歯車の歯数は180なのでウォームギアの1サイクルは約8分です。焦点距離2000mmで撮影しました。
①望遠鏡をアライメント後、極軸をを東西方向に少し(1°程)ずらす。
②ステラナビゲーターで赤経赤緯線を表示させ、天の赤道で真南に望遠鏡を向ける。
③ISO100で20分露出
④アルビレオに望遠鏡を向け離隔を計測できる露出で撮影する。
⑤パソコンでピリオディックモーションエラーを計測。
【撮影画像】
【結果】
計測は「測るんです」というソフトを使用しました。
アルビレオの離隔は34.5’の離隔なので
34.5’:X=72:45.9
X=(34.5x45.9)÷72
=23.958
≒24
PMEは±で表すので2で割ると
PME=±12’ と計測されました。
EQ6Rは一般的に中型赤道義に分類されます。中型赤道義はおおよそ±15’程のPMEらしいので、うちのEQ6Rはまあまあの追尾精度だと思います。
同じ中型赤道義のタカハシEM200は公称±5’らしいので、これに比べると大分差があります。やはりタカハシは凄いですね。価格が2倍以上なのでそれだけの価値があるのですね。
JPEG撮って出し
アルビレオを計測し易い露出を探した何枚か撮影しました。可愛くて綺麗な二重星ですね。「北天の宝石」と呼ばれているそうです。